炊事、洗濯、洗い物で水に触れると急に行きたくなる!外出から帰ってきて玄関の鍵を開けようとすると急に行きたくなる!トイレに入ってあともうちょっとのところで急に尿意が襲ってくる!今回は、その尿意について解説します。
尿を出したい!「尿意」について
尿意とは、「尿を出したい」という感覚のことです。私たちの身体は、膀胱の中に尿がたまってくると、身体の複雑なシステムが働いて尿意を感じています。
始めに感じる軽い尿意を「初発尿意」といいます。尿を我慢し「もう漏れそう」という状態の時、膀胱の尿容量が最大となった場合の尿意を「最大尿意」といいます。
一般に成人では、初発尿意の膀胱内の尿量はおよそ200ml前後、最大尿意の膀胱内の尿量はおよそ500ml ~600mlといわれています。
しかし膀胱容量が小さい場合(子供など)だと、初発尿意の段階(およそ150 ~200ml)でかなり尿意が切迫してしまうことがあります。
ここでは、複雑な尿意システムについて解説します。
始めに感じる軽い尿意を「初発尿意」といいます。尿を我慢し「もう漏れそう」という状態の時、膀胱の尿容量が最大となった場合の尿意を「最大尿意」といいます。
一般に成人では、初発尿意の膀胱内の尿量はおよそ200ml前後、最大尿意の膀胱内の尿量はおよそ500ml ~600mlといわれています。
しかし膀胱容量が小さい場合(子供など)だと、初発尿意の段階(およそ150 ~200ml)でかなり尿意が切迫してしまうことがあります。
ここでは、複雑な尿意システムについて解説します。
どうして「尿意」を感じるの?
どうして尿意を感じるのでしょうか?
尿は左右の尿管から、一定の速度で少量ずつ膀胱内に流れ込んでいます。尿が流れ込んだからといって私たちの身体は、すぐに尿意を感じるわけではありません。
それは、膀胱内におよそ150~250mLくらいの尿が流れ込みたまるまでは、膀胱の内圧がほとんど変化しないからです。
膀胱は、多くの尿を溜められるように弾力性のある風船みたいな袋です。空の状態は、じょうごの形をしておりたくさんのシワが見られます。尿が充満すると、膀胱壁が伸びてシワが消え卵型になります。
膀胱内の尿がおよそ150~250mLを超えると膀胱内圧が急激に上昇します。すると、膀胱壁が引き伸ばされ、壁にある圧力センサー(伸展受容器)が刺激されます。この刺激が脊髄から脳幹の排尿中枢に伝わり、さらに大脳皮質を通って脊髄(仙髄)の排尿中枢に伝えられ私たちは、尿意を感じています。
尿は左右の尿管から、一定の速度で少量ずつ膀胱内に流れ込んでいます。尿が流れ込んだからといって私たちの身体は、すぐに尿意を感じるわけではありません。
それは、膀胱内におよそ150~250mLくらいの尿が流れ込みたまるまでは、膀胱の内圧がほとんど変化しないからです。
膀胱は、多くの尿を溜められるように弾力性のある風船みたいな袋です。空の状態は、じょうごの形をしておりたくさんのシワが見られます。尿が充満すると、膀胱壁が伸びてシワが消え卵型になります。
膀胱内の尿がおよそ150~250mLを超えると膀胱内圧が急激に上昇します。すると、膀胱壁が引き伸ばされ、壁にある圧力センサー(伸展受容器)が刺激されます。この刺激が脊髄から脳幹の排尿中枢に伝わり、さらに大脳皮質を通って脊髄(仙髄)の排尿中枢に伝えられ私たちは、尿意を感じています。
何度もトイレに行きたくなる「尿意」について
普段の生活の中であまり膀胱に尿が溜まっていないのにトイレに行っていると弾力性のある風船のような膀胱があまり伸びない膀胱となり少量の尿で尿意センサーが働きトイレに行きたいと感じるようになります。
わたし自身、ひどい過活動膀胱の時期は、午前中だけで10回以上トイレに行っていました。トイレから出てもすぐにまたトイレに行きたくなる感じで、3滴くらいしか出ないのに尿意を感じトイレに行く状態でした。そうなると心理状態は、尿の心配や不安などからトイレのことが頭から離れないので心身ともにとてもしんどい状態です。
一般的にトイレの回数は日中で7~8回、就寝時に1回が平均的な回数といわれていますが、それ以上の回数の場合には危険な病気の可能性もあるため、注意が必要といえます。
膀胱腫瘍、子宮筋腫、腎疾患、尿路感染症といった膀胱に近い場所に病気がある場合、刺激を受けてトイレの回数が多くなりやすいため、気になる症状がある場合には、受診をしましょう。
その他に、下記のような場合
・尿がピンク~赤い、血尿
・排尿時の痛みがある
・膀胱、尿道、会陰部の痛み、違和感がある
・下腹部が膨らんでいる
・子宮やお腹の手術をしたことがある
・腎臓が悪いといわれている
身体の危険なサインが隠れていることがあります。すぐに大丈夫と考えず必要な場合は、受診をするよう気をつけましょう。
わたし自身、ひどい過活動膀胱の時期は、午前中だけで10回以上トイレに行っていました。トイレから出てもすぐにまたトイレに行きたくなる感じで、3滴くらいしか出ないのに尿意を感じトイレに行く状態でした。そうなると心理状態は、尿の心配や不安などからトイレのことが頭から離れないので心身ともにとてもしんどい状態です。
一般的にトイレの回数は日中で7~8回、就寝時に1回が平均的な回数といわれていますが、それ以上の回数の場合には危険な病気の可能性もあるため、注意が必要といえます。
膀胱腫瘍、子宮筋腫、腎疾患、尿路感染症といった膀胱に近い場所に病気がある場合、刺激を受けてトイレの回数が多くなりやすいため、気になる症状がある場合には、受診をしましょう。
その他に、下記のような場合
・尿がピンク~赤い、血尿
・排尿時の痛みがある
・膀胱、尿道、会陰部の痛み、違和感がある
・下腹部が膨らんでいる
・子宮やお腹の手術をしたことがある
・腎臓が悪いといわれている
身体の危険なサインが隠れていることがあります。すぐに大丈夫と考えず必要な場合は、受診をするよう気をつけましょう。
尿意を起こす外からの原因
尿意は、膀胱の中に尿がたまり、身体の中にある複雑なシステムが働いて私たちは、尿意を感じていました。
しかし、外部からの刺激を受けて尿意を感じることもあるそうです。
尿意を認識するきっかけは、外部から受けるさまざまな影響によって変化するそうです。尿意を認識するきっかけには、どのような外部刺激があるのかを解説します。
しかし、外部からの刺激を受けて尿意を感じることもあるそうです。
尿意を認識するきっかけは、外部から受けるさまざまな影響によって変化するそうです。尿意を認識するきっかけには、どのような外部刺激があるのかを解説します。
冷え
通常、水分をたくさん摂取することでトイレに行く回数は増えます。しかし、尿意を感じるうえでもっとも代表的なものに「冷え」があります。
寒くなるとトイレに行く回数が増えるといった経験をされる方は多いと思います。人間の身体は、冷えることでもトイレに行く回数が増えます。
私たちは、普段から余分な水分を汗や尿として排出しています。暑い時期には、汗として体内の水分が排出されています。それに合わせて尿の量を少なくし身体の中の水分を調節しています。反対に寒い時期になると逆に汗をかかなくなるため、水分が身体にたくさん残ってしまうため尿として排出し身体の中の水分を調節するので結果トイレに行く回数が増えるのです。
また、冷えにより手足など身体の末端の血管が縮み身体の中心の血液量が増えて、それを減らそうと水分を調節のためにトイレの回数が多くなります。
寒さが刺激となって、尿を出そうとする交感神経の働きが強くなりトイレの回数が多くなることもあるそうです。
以上のように誰でも寒いとトイレの回数が多くなりがちです。
特に女性の場合、身体の冷えは、膀胱炎につながることもあるといわれています。温かい飲み物や食べ物をとり、腹巻やカイロなどで冷やさないよう気をつけましょう。
寒くなるとトイレに行く回数が増えるといった経験をされる方は多いと思います。人間の身体は、冷えることでもトイレに行く回数が増えます。
私たちは、普段から余分な水分を汗や尿として排出しています。暑い時期には、汗として体内の水分が排出されています。それに合わせて尿の量を少なくし身体の中の水分を調節しています。反対に寒い時期になると逆に汗をかかなくなるため、水分が身体にたくさん残ってしまうため尿として排出し身体の中の水分を調節するので結果トイレに行く回数が増えるのです。
また、冷えにより手足など身体の末端の血管が縮み身体の中心の血液量が増えて、それを減らそうと水分を調節のためにトイレの回数が多くなります。
寒さが刺激となって、尿を出そうとする交感神経の働きが強くなりトイレの回数が多くなることもあるそうです。
以上のように誰でも寒いとトイレの回数が多くなりがちです。
特に女性の場合、身体の冷えは、膀胱炎につながることもあるといわれています。温かい飲み物や食べ物をとり、腹巻やカイロなどで冷やさないよう気をつけましょう。
刺激
他人のトイレに行く行動を見たり、排尿を連想させる水の流れなどの刺激が中枢神経を介し尿意を感じさせることがあります。
視覚的な刺激から問題のない方でも脳裏に「トイレ」がよぎり軽い尿意を感じて行っとこうかなという経験は、1度くらいあるのではないかと思います。
問題のない方でも、そのときの状況で、尿が近くなったり、遠のいたりすることがあるといえます。
視覚的な刺激から問題のない方でも脳裏に「トイレ」がよぎり軽い尿意を感じて行っとこうかなという経験は、1度くらいあるのではないかと思います。
問題のない方でも、そのときの状況で、尿が近くなったり、遠のいたりすることがあるといえます。
緊張
プレゼン前や試験前など緊張や不安を抱くとトイレに行きたくなるという経験をされた方があると思います。
緊張、不安を抱いてない状態のとき膀胱は、リラックスした状態で腎臓から送られてくる尿を受け入れて、外尿道括約筋も尿をもらさないように閉じています。
不安を抱くことによって全身の筋肉が緊張すると、膀胱の筋肉も緊張状態になることで尿意を抱くという考えもあるそうです。
また、ストレスにより交感神経が働き、身体の血管が縮み身体の中心の血液量が増えて、それを減らそうと水分を調節のためにトイレの回数が多くなると考えられます。
緊張、不安を抱いてない状態のとき膀胱は、リラックスした状態で腎臓から送られてくる尿を受け入れて、外尿道括約筋も尿をもらさないように閉じています。
不安を抱くことによって全身の筋肉が緊張すると、膀胱の筋肉も緊張状態になることで尿意を抱くという考えもあるそうです。
また、ストレスにより交感神経が働き、身体の血管が縮み身体の中心の血液量が増えて、それを減らそうと水分を調節のためにトイレの回数が多くなると考えられます。
精神的ストレス
精神的ストレスにより自律神経の乱れから身体が交感神経と副交感神経のバランスが上手く保てなくなります。それにより、尿意を適切に脳に伝えることができず、過剰に尿意を感じ取ることがあるそうです。
また、以前、尿意を感じてもなかなかトイレに行けない状況に陥ってしまったなど、排泄に関する苦い経験がある場合にも、「またあの時と同じような、辛い状況になったらどうしよう」という不安から、身体が条件反射で尿意を感じてしまうケースもあるそうです。
また、以前、尿意を感じてもなかなかトイレに行けない状況に陥ってしまったなど、排泄に関する苦い経験がある場合にも、「またあの時と同じような、辛い状況になったらどうしよう」という不安から、身体が条件反射で尿意を感じてしまうケースもあるそうです。
自分で出来る対処法
病院を受診した場合は、症状によっては薬による治療や行動療法を行ったりされます。
しかしそれだけではなく、自分で取組めることもあります。生活習慣や環境の見直しを行うことも、尿意をセルフコントロールしていくためには重要になります。
自分で出来る対処方法を解説します。
しかしそれだけではなく、自分で取組めることもあります。生活習慣や環境の見直しを行うことも、尿意をセルフコントロールしていくためには重要になります。
自分で出来る対処方法を解説します。
飲み物
普段の飲み物の種類や量を見直し調整します。
コーヒー・緑茶・ウーロン茶・紅茶・コーラなどのカフェイン含有飲料、アルコールなどは、利尿作用があります。
カフェインは、交感神経を刺激し腎臓の血管が拡張し血液をろ過する量が増加します。それに伴って尿の生成される量が増えるので尿の量や回数が多くなります。
また、利尿剤、降圧剤などの薬剤による影響で多尿になることもあります。
服薬されていてトイレの回数が多くて困っている場合は、一度その旨を主治医にご相談されるといいと思います。
コーヒー・緑茶・ウーロン茶・紅茶・コーラなどのカフェイン含有飲料、アルコールなどは、利尿作用があります。
カフェインは、交感神経を刺激し腎臓の血管が拡張し血液をろ過する量が増加します。それに伴って尿の生成される量が増えるので尿の量や回数が多くなります。
また、利尿剤、降圧剤などの薬剤による影響で多尿になることもあります。
服薬されていてトイレの回数が多くて困っている場合は、一度その旨を主治医にご相談されるといいと思います。
温める
身体を冷やすと膀胱が刺激され、反応してしまうために膀胱内に溜まった尿量が少なくてもの尿意を感じてしまいます。それを防ぐため、身体を冷やさない工夫をしましょう。
長時間同じ姿勢を取り続けていると、血行不良を招き、足の冷えを引き起こす要因になります。身体を動かし、固まった筋肉をほぐすように歩いたり階段を使ったりしましょう。筋肉を動かすことは血液を押し流す作用を高めることにつながります。また、こまめに脚やふくらはぎをマッサージするだけでも違います。
冷房が効いている部屋などでは、カーディガンなどを羽織ったり、ひざ掛けを使ったりしましょう。また、身体の中でも足先は冷えやすい場所なので、ストッキングの上から靴下を重ねて履くなど足首を冷やさない工夫や、カイロを使うと手軽に温められます。
また、体を温める食べ物や食べ方を実践することも効果的です
フルーツ類は基本的に体を冷やす傾向があるそうです。ビタミンEが豊富なナッツ類は、血行促進に働くそうです。
長時間同じ姿勢を取り続けていると、血行不良を招き、足の冷えを引き起こす要因になります。身体を動かし、固まった筋肉をほぐすように歩いたり階段を使ったりしましょう。筋肉を動かすことは血液を押し流す作用を高めることにつながります。また、こまめに脚やふくらはぎをマッサージするだけでも違います。
冷房が効いている部屋などでは、カーディガンなどを羽織ったり、ひざ掛けを使ったりしましょう。また、身体の中でも足先は冷えやすい場所なので、ストッキングの上から靴下を重ねて履くなど足首を冷やさない工夫や、カイロを使うと手軽に温められます。
また、体を温める食べ物や食べ方を実践することも効果的です
フルーツ類は基本的に体を冷やす傾向があるそうです。ビタミンEが豊富なナッツ類は、血行促進に働くそうです。
服装
スタイルを気にして補正力のあるものを着用されることがあると思いますが服装や下着によっては、お腹を圧迫してしまうことがあります。その刺激が尿意に繋がることもありますので、なるべく腹部を圧迫しない、ゆとりのある服装を着用されるといいでしょう。
トイレ
すぐにトイレに行けないと、よりトイレのことを意識してしまうことがあります。トイレに対する不安を和らげるためにも、可能であればトイレに行きやすい環境を作るといいでしょう。
外出先などでは、トイレを確認しておくと「トイレに行きたくなっても大丈夫」という気持ちを持つことができます。
小さなストレスがトイレを意識させ頭から離れず尿意を引き起こしてしまいます。「大丈夫」だという気持ちがとても大切です。
外出先などでは、トイレを確認しておくと「トイレに行きたくなっても大丈夫」という気持ちを持つことができます。
小さなストレスがトイレを意識させ頭から離れず尿意を引き起こしてしまいます。「大丈夫」だという気持ちがとても大切です。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋群が弱っていたり、尿道がグラグラしていたり、尿道を閉じる力が弱くなっていると、排尿センサーが急に反応してしまったりと尿トラブルを引き起こしやすくなります。
尿道周囲、腟壁周囲の随意筋(尿道括約筋・肛門挙筋)を鍛えることにより骨盤底筋群の筋力をつけ、尿道を閉鎖する力を強くし、骨盤内の臓器をしっかりと支えられるようにすることで尿意に振り回されないよう尿意を自分でコントロールをしやすくなります。
尿道周囲、腟壁周囲の随意筋(尿道括約筋・肛門挙筋)を鍛えることにより骨盤底筋群の筋力をつけ、尿道を閉鎖する力を強くし、骨盤内の臓器をしっかりと支えられるようにすることで尿意に振り回されないよう尿意を自分でコントロールをしやすくなります。
まとめ
トイレに行きたくなる「尿意」について解説しました。
尿意は、脊髄を通る神経、脳、感情といったさまざまな要素でコントロールされています。尿意のメカニズムを理解し尿意が起こったからといってすぐにトイレに行くのではなく、自分の意思でトイレのタイミングを決められるように尿意に振り回されない身体作りをおすすめします。自分は、尿意コントロールができるんだと脳に認識させ、自分は、尿意コントロールができるのだから大丈夫だという安心感を持てるようになりましょう。
私自身、尿意に振り回されて心まで病んでしまった経験があります。同じ思いをする方を1人でも少なくしたい思いで活動しています。
広島市中区で尿ケア活動「イントレ」をご指導しております。
尿の困ったは、お気軽にご相談ください。
尿意は、脊髄を通る神経、脳、感情といったさまざまな要素でコントロールされています。尿意のメカニズムを理解し尿意が起こったからといってすぐにトイレに行くのではなく、自分の意思でトイレのタイミングを決められるように尿意に振り回されない身体作りをおすすめします。自分は、尿意コントロールができるんだと脳に認識させ、自分は、尿意コントロールができるのだから大丈夫だという安心感を持てるようになりましょう。
私自身、尿意に振り回されて心まで病んでしまった経験があります。同じ思いをする方を1人でも少なくしたい思いで活動しています。
広島市中区で尿ケア活動「イントレ」をご指導しております。
尿の困ったは、お気軽にご相談ください。