尿漏れでも、しっかり水分をとること！

1日に必要な水分量は、一般的ガイドラインに基づく量だと健康な成人の場合、体重1キロにつき約35 mlの水が必要とのことです。 体重50キロの人で考えると1.7リットル必要となります。
トイレが近いから、尿漏れが気になるからと水分摂取を控えていると、心臓、血管の問題から免疫系の低下にいたるまで様々な影響が考えられるそうです。生命を脅かす脱水症状を避けるため、1日1.5リットルの水を飲むようにしましょう。細かく言えば、春秋は、1.8リットル・夏は、2リットル・冬は、1リットルをおすすめします。

水分をたくさん摂取したらいいのかといえばそうでは、ありません。たくさんのお水を飲むとたくさんの尿が出ます。これを多飲多尿といいます。
尿として排出されている量は、だいたい飲んでいる量だと考えられます。1日に2リットル以上の尿が出る方は、飲み過ぎているのかもしれません。
一度、排尿日誌といって1日にどれくらいの水分を摂取しているのか、また、1日に何回トイレに行って、1回の排尿量が何mlかを記録するといいでしょう。
過ぎたるは猶及ばざるが如しではありませんが、水の飲みすぎは、水を十分に飲まないことと同じくらい悪影響があるとされています。推奨される毎日の摂取量は、腎臓と心臓が対応できる量を反映していますのでそれ以上を摂取するとからだがきちんと機能し続けるために必要な電解質が足りなくなる可能性があります。

トイレが近い方や尿漏れの不安がある人は、トイレのことが心配で、水分を控えがちになります。でも、これは返って逆効果です。
トイレが近い場合、膀胱炎の人は、どんどん水分を取ることで膀胱内の細菌を追い出すことができるといわれています。
また、尿漏れの人も、水分を控えることで尿が濃くなってしまい、膀胱にさらに刺激を与えて症状を悪化させる恐れがあります。
水分不足で便秘を招いて腹圧により膀胱を圧迫しやすいのも、尿漏れにはマイナスです。
しかし、注意することとして水分といっても、身体を冷やすジュースやアルコール類、自律神経のバランスを乱しやすいコーヒーは避け、水や麦茶、ほうじ茶などのなるべくカフェインのないものを選ぶようにするといいでしょう。