欲しい商品は、手軽に手に入りとても便利な世の中です。便利な反面、商品を手に入れると必ずゴミが出ます。そのゴミは、処理が追い付かないほど増えていてとても大きな問題になっています。
広島市のゴミの現状を調べてみた
広島市の一般廃棄物(ごみ)処理基本計画(令 和 3年 3月改定)からゴミの現状について調べてみました。
広島市は、昭和50年に「ごみ非常事態宣言」を出し、翌年の昭和51年から全国に先駆けて家庭ごみの5種類分別収集を実施するなど、市民の協力のもとにごみの減量を推進し結果、昭和50年代の広島市のごみ排出量は年間30万t前後で推移していたそうです。
しかし、昭和60年代から、生産・消費の拡大や消費者意識の変化が起こり、ごみ排出量は急増傾向に転じ、平成5年度には40万tを突破してしまいました。
その後、大型ごみ収集運搬手数料導入によりその前の駆け込み排出などの影響で、平成12年度のピーク時には、ごみ排出量は49.0万tにまで増えたそうです。
平成16年度から家庭ごみの8種類分別収集の実施や、平成17年10月から事業ごみ有料指定袋制度の導入などにより、ごみの排出量は減少傾向でしたが、平成23年度からまた少しずつ増え、平成25年度は37.2万tのゴミ排出量でした。
令和元年度のゴミ排出量は、37.3万tとなっています。
広島市は、昭和50年に「ごみ非常事態宣言」を出し、翌年の昭和51年から全国に先駆けて家庭ごみの5種類分別収集を実施するなど、市民の協力のもとにごみの減量を推進し結果、昭和50年代の広島市のごみ排出量は年間30万t前後で推移していたそうです。
しかし、昭和60年代から、生産・消費の拡大や消費者意識の変化が起こり、ごみ排出量は急増傾向に転じ、平成5年度には40万tを突破してしまいました。
その後、大型ごみ収集運搬手数料導入によりその前の駆け込み排出などの影響で、平成12年度のピーク時には、ごみ排出量は49.0万tにまで増えたそうです。
平成16年度から家庭ごみの8種類分別収集の実施や、平成17年10月から事業ごみ有料指定袋制度の導入などにより、ごみの排出量は減少傾向でしたが、平成23年度からまた少しずつ増え、平成25年度は37.2万tのゴミ排出量でした。
令和元年度のゴミ排出量は、37.3万tとなっています。
広島市は、1日に1人あたりどのくらいゴミを出している?
広島市は、市民・事業者の協力を得ながらごみの減量に取り組みその結果、1人1日当たりのごみ排出量は、平成17年度から平成28年度までの間なんと政令指定都市の中で最少となり、平成29年度、平成30年度も低い水準を維持しているそうです。
平成30年度実績では、広島市のごみ排出量を1人1日当たりの量に換算すると、家庭ごみが477g・事業ごみが370g・都市美化ごみが3gで、合計850gだそうです。
家庭ゴミで見てみると、排出量は、平成19年度の229,202tから平成28年度の206,599tまでで約10%減少しました。しかし平成29年度から増加傾向に転じ、令和元年度は211,743tとなっているそうです。
平成30年度実績では、広島市のごみ排出量を1人1日当たりの量に換算すると、家庭ごみが477g・事業ごみが370g・都市美化ごみが3gで、合計850gだそうです。
家庭ゴミで見てみると、排出量は、平成19年度の229,202tから平成28年度の206,599tまでで約10%減少しました。しかし平成29年度から増加傾向に転じ、令和元年度は211,743tとなっているそうです。
ゴミ処理について解説
広島市のごみ処理量の内訳は、広島市環境局中工場の灰溶融設備(焼却灰を資源化する設備)の火災事故により稼働を停止(平成23年4月)したことなどから、資源化する量が低下する影響によりゴミの埋立量が増加してるそうです。焼却量に関しては、近年、ほぼ横ばいで推移。ゴミが減っていないということを表していますね。
表を見るとゴミは、ほぼ焼却処分されており資源化がわずかなことが読み取れます。
自分たちの生活が便利になっている分、ゴミとして廃棄している行動も安易になっているのかもしれません。当たり前に回収され目の前から消えていくゴミがどうなっているのか考えることなく日々の生活は、繰り返されています。今、自分の手から出たゴミについて考えてみる必要がありそうです。
表を見るとゴミは、ほぼ焼却処分されており資源化がわずかなことが読み取れます。
自分たちの生活が便利になっている分、ゴミとして廃棄している行動も安易になっているのかもしれません。当たり前に回収され目の前から消えていくゴミがどうなっているのか考えることなく日々の生活は、繰り返されています。今、自分の手から出たゴミについて考えてみる必要がありそうです。
燃えるゴミは?
家庭系の可燃ゴミの内訳は、生ごみ(調理くず、手つかず食品、食べ残し)と汚れた紙等の割合が高く、全体の約7割を占めています。生ごみの中の手つかず食品の量は、令和元年では、24,367t・調理くずは、23,675t・食べ残しは8,999tとなっており合計で57,041tで全体の41,2%をしめています。
可燃ゴミの中には、資源化が可能な紙類が約1割混入しているという残念なことになっています。安易にゴミとして捨てている現状がみえてきます。
事業系の可燃ゴミの内訳は、家庭ゴミと同様に、生ごみと汚れた紙等の割合が高く、全体の約6割を占めているそうです。
資源化可能な紙類は、減少傾向となっていますが、それでも約1割混入しているそうです。
それに加えてプラスチック類の混入の割合が17.7%と、家庭ゴミより高くなっているそうです。
家庭でゴミを捨てるよりも事業所だと何でも入れてしまうところがあるのかもしれませんね。
可燃ゴミの中には、資源化が可能な紙類が約1割混入しているという残念なことになっています。安易にゴミとして捨てている現状がみえてきます。
事業系の可燃ゴミの内訳は、家庭ゴミと同様に、生ごみと汚れた紙等の割合が高く、全体の約6割を占めているそうです。
資源化可能な紙類は、減少傾向となっていますが、それでも約1割混入しているそうです。
それに加えてプラスチック類の混入の割合が17.7%と、家庭ゴミより高くなっているそうです。
家庭でゴミを捨てるよりも事業所だと何でも入れてしまうところがあるのかもしれませんね。
プラスチックゴミ
日々生活の中で多く使われているプラスチックは、私たちの生活に利便性と恩恵をもたらしていますが、不適正な処理により、世界全体で年間数百万tを超えるプラスチックごみが陸上から海洋へ流出しており、近年、海洋に流出したプラスチックゴミやマイクロプラスチックによる生態系への悪影響が国際的な問題となっています。
アジアの各国による廃棄物の禁輸措置により、国内で廃プラスチックの処理がひっ迫していて、国内処理の体制の増強が求められています。
しかし2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、生活の中でフェイスシールド、手袋、ビニール袋などの衛生目的を中心としたプラスチックの使用量が増大。
テイクアウトやデリバリーの利用も増え、使い捨てプラスチック製の容器包装の排出量も増加しています。こうしたプラスチックごみの排出の実態状況を踏まえつつ、循環できるシステムを構築していくことが急務です。
アジアの各国による廃棄物の禁輸措置により、国内で廃プラスチックの処理がひっ迫していて、国内処理の体制の増強が求められています。
しかし2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、生活の中でフェイスシールド、手袋、ビニール袋などの衛生目的を中心としたプラスチックの使用量が増大。
テイクアウトやデリバリーの利用も増え、使い捨てプラスチック製の容器包装の排出量も増加しています。こうしたプラスチックごみの排出の実態状況を踏まえつつ、循環できるシステムを構築していくことが急務です。
ゴミの将来予想は?
広島市のごみ排出量は、ほぼ横ばいで推移する見込みと考えられているようです。
日本の推計によると、国内の食品ロス量は年間およそ612万t(平成29年度推計)とされていて、国民1人当たりに換算すると1日に約132g、茶碗で約1杯分のご飯の量に相当するそうです。
食品ロスの削減を推進するため、令和元年5月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が制定されました。法律により、食品ロスの削減は、まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取組と定義され、市民・事業者・行政が相互に連携を図りながら取り組むことで、「国民運動」として総合的に取組むことが求められるようになりました。
「食品ロス」とは、本来食べられるにも関わらず廃棄される食品のことをいいます。広島市では、可燃ごみの組成分析調査結果において「手つかず食品」及び「食べ残し」に分類されたものを「食品ロス」に該当するものとしているそうです。
日本の推計によると、国内の食品ロス量は年間およそ612万t(平成29年度推計)とされていて、国民1人当たりに換算すると1日に約132g、茶碗で約1杯分のご飯の量に相当するそうです。
食品ロスの削減を推進するため、令和元年5月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が制定されました。法律により、食品ロスの削減は、まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取組と定義され、市民・事業者・行政が相互に連携を図りながら取り組むことで、「国民運動」として総合的に取組むことが求められるようになりました。
「食品ロス」とは、本来食べられるにも関わらず廃棄される食品のことをいいます。広島市では、可燃ごみの組成分析調査結果において「手つかず食品」及び「食べ残し」に分類されたものを「食品ロス」に該当するものとしているそうです。
大切なこと
2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」において、「2030年までに小売・消費者レベルにおける世界全体の一人当たりの食糧の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」ことが目標の一つに掲げられました。食品ロスの削減は世界的に重要な、さしせまった課題です。
世界では、飢えや栄養不足で苦しんでいる人々が約8億人以上いると推計されている現状があります。
世界では、飢えや栄養不足で苦しんでいる人々が約8億人以上いると推計されている現状があります。
日本の差迫った問題「高齢化」
日本は、世界の中で最も高齢化が進んだ超高齢社会を迎えています。将来推計によると3人に1人以上が高齢者となることが予測されており高齢者のみの世帯・単身世帯の増加により、ごみの分別やごみ出しが困難になる高齢者が増えてくることが想定されています。高齢化社会の進展に伴い、ごみステーションの運営や集団回収等の実施が困難な地域が増えるなどの問題も懸念され、高齢者の生活環境の向上や見守りの観点からも、福祉と連携した支援が必要となると考えられます。
高齢化に伴い紙おむつゴミも大きな問題になっています。使用済みの紙おむつは、年間220万トンで、45リットルのごみ袋で2億4000万袋になるそうです。
病院や介護施設でも紙おむつゴミが多くなり、自治体が回収をし焼却処分していますが、糞尿を含んだ石油系製品である紙おむつゴミは、焼却炉に大きな負担をかけてしまっています。
高齢化に伴い紙おむつゴミも大きな問題になっています。使用済みの紙おむつは、年間220万トンで、45リットルのごみ袋で2億4000万袋になるそうです。
病院や介護施設でも紙おむつゴミが多くなり、自治体が回収をし焼却処分していますが、糞尿を含んだ石油系製品である紙おむつゴミは、焼却炉に大きな負担をかけてしまっています。
一人一人の取組の必要性
私たちは、必要なモノを安く手軽に購入することができるようになり、短い期間で新しい商品に買い換える傾向も見られるようになりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新しいライフスタイルの変化は、ごみ処理においても影響が出ています。
私たち一人一人がゴミを排出している自覚と責任を十分に認識し、ゴミを少なくしていく取組みやリサイクル(3R①リデュース②リユース③リサイクル)により循環型の社会を構築していくことが求められます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新しいライフスタイルの変化は、ごみ処理においても影響が出ています。
私たち一人一人がゴミを排出している自覚と責任を十分に認識し、ゴミを少なくしていく取組みやリサイクル(3R①リデュース②リユース③リサイクル)により循環型の社会を構築していくことが求められます。
作る側の取組
製品やサービスがゴミをつくり出さないように配慮し 再生利用をしやすい製品の開発や製造に努めていただき、使用済の製品の回収やリサイクル、適正な処理責任を果たすことです。
発生したゴミが経済的、技術的にできる限り資源として有効的に循環利用され、最後に残ってしまった利用できないゴミだけが適正に処分され、天然資源の消費が抑えられ、環境への負荷が低減されるようになることが求められます。
発生したゴミが経済的、技術的にできる限り資源として有効的に循環利用され、最後に残ってしまった利用できないゴミだけが適正に処分され、天然資源の消費が抑えられ、環境への負荷が低減されるようになることが求められます。
ゴミを減らす目標
広島市では、1人の1日当たりのごみの排出量を、平成25年度実績の859g/人日から、令和6年度までに785g/人日以下にすることを目標としているそうです。
総排出量では、成25年度実績の371,937t/年から、令和6年度までに約1割、約34,900t削減し、337,000t/年以下にすることを目標とあります。
目標の削減量は、平成25年度に広島市の食品ロス(手つかず食品、食べ残し)相当量だとか。
食品ロスを完全に0にすることは困難だが、事業系可燃ごみに含まれる資源化可能な紙類など、他も併せて削減することにより、総排出量の約1割削減を目標としています。
総排出量では、成25年度実績の371,937t/年から、令和6年度までに約1割、約34,900t削減し、337,000t/年以下にすることを目標とあります。
目標の削減量は、平成25年度に広島市の食品ロス(手つかず食品、食べ残し)相当量だとか。
食品ロスを完全に0にすることは困難だが、事業系可燃ごみに含まれる資源化可能な紙類など、他も併せて削減することにより、総排出量の約1割削減を目標としています。
まとめ
私たちが日々生活をしていくうえで買い物や食事、仕事など必ずゴミが発生します。その中で安易な使い捨てではなく大切な資源としてくり返し使っていく循環型の考え方にシフトし社会全体が変わっていかなければいけません。そしてゴミを出さない生き方を手に入れて健康でいつまでもいきいきと笑顔で楽しい人生を送ることです。紙おむつに頼らないセルフケア・セルフコントロールのための啓発活動を広島で行っています。国民一人一人がしっかりと自分のこととしてごみ問題を捉え取組んでいける社会になりますように