男性必見！尿トラブルについて詳しく解説します。

男性の尿トラブルの種類について解説していきます。
膀胱に尿をためる行為を蓄尿・尿を排出する行為を排尿といいます。
尿を貯めて出すという自然な生理現象が加齢とともに不自然な状態となりさまざまな尿トラブルがあらわれるようになります。

男性の尿トラブルは、蓄尿時・排尿時・排尿後の3つがあります。

蓄尿時の尿トラブルは
昼間頻尿・夜間頻尿・尿意切迫感・尿もれ

排尿時の尿トラブルは
尿勢低下・尿線分割・尿線散乱・尿線途絶（排尿中に途切れる）・排尿遅延（排尿開始まで時間がかかる）・腹圧排尿（腹圧をかけて排尿すること）・終末滴下（尿が滴下するくらい尿の流れが低下する）

排尿後の尿トラブルは
残尿感・排尿後滴下

男性の尿トラブルも加齢による影響は大きく加齢につれて頻度の上昇がみられます。
男性で一番多い尿トラブルは、夜間頻尿です。

夜間頻尿で考えられる原因は
・加齢により夜間尿を濃いくして溜めておく抗利尿ホルモンの分泌が減少し尿量が増すこと
・水分のとりすぎ：特に夕方以降の水分摂取・アルコール・カフェインなど利尿作用のある水分摂取
・加齢により弱まった心臓のポンプ機能が睡眠時安静になると負担が軽くなり働きが回復して下肢に貯まった体液を汲み上げ易くなったり、腎臓にも十分な血流を送れるようになるので腎臓が尿を産生しその結果夜間の尿量が増すから
・利尿剤、降圧剤などの薬剤による影響
・心臓病・腎臓病・糖尿病・高血圧
・加齢の影響により眠りが浅くなり分断されるためすぐに目が覚めてしまい目が覚めるごとにトイレが気になって行くから

尿トラブルと前立腺について解説していきます。
前立腺が大きくなるとその中を通っている尿道を圧迫して尿が出にくくなります。
尿がなかなか出ないためにトイレの回数がふえたり（頻尿）実際に尿が膀胱の中に残っている感じ（残尿感）がします。
膀胱がしっかり収縮しない・膀胱が勝手に収縮してしまう・前立腺が大きくなって尿道に閉塞があるなどのトラブルに繋がります。

前立腺の肥大がすすんでくると
過活動膀胱など膀胱の筋肉が異常な動きを生じやすくなります。
正常の膀胱であっても尿の出るところが細くなりおしっこがうまく出ないので、いつも膀胱に圧力がかかった状態になります。
さらにすすむと膀胱の筋肉までおかしくなり膀胱の機能が衰えて残尿が生じやすくなります。
あまりに残尿が多くなると収縮できない低活動膀胱の恐れがあります。
さらに残尿がふえてくると腎臓の機能が低下します。
このように男性は、前立腺が尿トラブルに与える影響はとても
大きいといえます。

普段無意識のうちに行っている呼吸ですがあらためてゆっくりとじっくりと大きな呼吸をおこなってみましょう。
自律神経を調節し副交感神経を優位にしたり、全身の筋肉を弛緩させることなど様々なプラスの効果が期待できます。
また、横隔膜と骨盤底筋は連動して動いており大きな呼吸は、前立腺のある骨盤底筋を大きく動かす効果もあり滞りがちな血流を流してくれます。
おすすめの呼吸法
リラックスして椅子に座ります。
肩の力を抜いてまずは、背中の肩甲骨を意識してこの肩甲骨で酸素を吸っていきます。肩甲骨が後ろに大きく膨らむように吸い込み細く長くゆっくり吐いていきます。
次は肩甲骨の上部分を意識してこの部分を膨らませるように大きく吸い込み細く長くゆっくり吐いていきます。
次は、前部分、胸を意識してここを膨らますように大きく吸い込み細く長くゆっくり吐いていきます。
次は、胸の上部分を意識してここを膨らますように大きく吸い込み細く長くゆっくり吐いていきます。
最後は、肩を意識してここを膨らますように大きく吸い込み細く長くゆっくり吐いていきます。

運転・デスクワークなどを中心に働く男性に特におすすめなのが股関節ストレッチです。
ホルモンバランスと筋肉量の影響で、男性は股関節の筋肉は硬くなりがちです。
股関節周りの硬くなった筋肉がほぐれることで、下半身への血流がスムーズになります。すると細胞へ栄養や酸素が運ばれるとともに、溜まった老廃物や余分な水分なども排出されるので、足のむくみが緩和されます。
股関節ストレッチ
椅子に座り、脚を無理のない範囲で開きます。両手を膝に置き右の方を内に入れ右ひざを外に押し広げます。右の股関節が開いているのを意識しましょう。呼吸と合わせて吐きながら押し広げます。
次は、反対の左肩を入れ左ひざを外に押し広げます。左右2回位ずつ行ってみましょう。

男性も骨盤底筋トレーニングをおすすめします。
骨盤の底にある骨盤底筋をしっかりと意識して動かし緊張・弛緩させることで血流を促し、栄養・酸素を筋肉に届けます。
前立腺や尿トラブルだけではなく、骨盤底筋を含むインナーマッスルを鍛えることにもつながり、全身の効果が期待できます。
年齢関係なく体得してしまえば車の運転中でもオフィスでもいつでもどこでも行えます。
骨盤底筋トレーニング　男性編
リラックスした状態で椅子に座ります。座面に当たっている恥骨・尾骨・座骨を意識してみましょう。その部分にハンモック状の骨盤底筋はあります。
まずは、恥骨・尾骨に意識を集中させ息を細く長く吐きながら近づけるように骨盤底筋を緊張させます。できる方は、その時、睾丸を引き上げるように意識してみましょう。（本当は引き上がらないです。イメージ）
息を吐ききったら全身の力を抜いて脱力し呼吸を整えます。
ゆっくりと各動作を丁寧に意識しながら呼吸と合わせて３～5回行ってみましょう。
次は、左右の座骨に意識を集中させ息を細く長く吐きながら近づけるように骨盤底筋を緊張させます。息を吐ききったら全身の力を抜いて脱力し呼吸を整えます。
こちらもゆっくりと各動作を丁寧に意識しながら呼吸と合わせて３～5回行ってみましょう。

男性の尿道は、尿路と精巣から排出される精子を生殖孔まで輸送する管を兼ねておりその長さは成人で約17.5～20cmです。
男性の尿道は全体にS字状に曲がっていて約17.5～20cmと長く加齢とともにその中に排尿後も尿が残ってしまいがちになります。
そのため加齢による影響などで排尿後のポタポタ漏れ（排尿後滴下）がおこりやすいのです。
そこで手軽にできる対処方法は、排尿後、尿路にある尿を出し切ること。「ミルキング」です。
乳しぼりの要領で行うので「ミルキング」と呼ばれます。ホースを絞るように、陰のう（睾丸の入った袋）裏側の付け根部分を圧迫しながら、しぼり出します。
「ミルキング」により尿道にとどまった尿を外へ出し切る効果があるので排尿後のポタポタ漏れのケア方法としておすすめです。