夜間トイレに起きてしまう夜間頻尿

夜間頻尿とは、夜寝ている間に1回以上トイレに起きることが定義とされていますが実際は夜間に2回以上トイレに行く夜間頻尿を病的であると捉えられています。
加齢に伴って、男女ともに多くみられてくる症状です。尿トラブルの中でも非常に日常生活に影響を与え、生活の質（ＱＯＬ）を落とす一つです。
夜間頻尿により何度も夜間目を覚ますことを繰り返していると、睡眠の質を悪化させ、寝覚めの悪さや日中の眠気、倦怠感など日常生活にマイナスな影響を及ぼしてきます。
ご高齢の方においては、夜間のトイレが転倒による外傷や骨折の原因にもなりかねません。夜間薄暗い中、まだ頭がはっきりと目覚めていない状態でトイレに行くことは転倒リスクを伴いますし切迫性の尿トラブルをかかえておられる方は、漏れそうになり慌てることがますます転倒リスクを上げることにつながります。
歳だから仕方がないと考えないで早いうちから夜間のトイレの対策は、取組むべきことだと考えています。
夜間ぐっすり眠れなくなって取組んだのでは、さまざまな原因の中から困らない状態に戻すのに時間がかかります。
夜間頻尿に困らないためには、よい排尿ができる身体が何より大切です。

下肢のむくみが考えられる場合は、夕方くらいの時間に下肢に溜まっているむくみをしっかりと身体に返しておくといいでしょう。
３０分くらいのウォーキングでしっかりとふくらはぎポンプを使うことや足を上げて身体にむくみの水分をかえします。
また、できるだけ身体を動かし筋肉を落とさない努力も必要です。
水分のとりすぎに気をつけて就寝前のカフェイン、アルコールも控えるといいでしょう。
睡眠の質については、規則正しい生活習慣が重要になってきます。就寝時間、起床時間、食事時間を規則正しくすること。
日中は30分未満の昼寝にすること、また昼間にできるだけ活気的に活動すること。朝日を浴びたり日光浴で太陽の光にあたること。寝る前のぬるめの入浴もいいでしょう。
日頃から骨盤底筋トレーニングで尿コントロールできる身体を作り膀胱コントロールでよく溜まるよい膀胱にしておくことも大切です。
男性の場合は、前立腺を悪くしないように気をつけ、排尿時にお腹に力をいれて排尿しないでいい状態を維持していくことはとても重要です。

夜間頻尿は、よく聞く相談内容です。それだけに誰にでも起こり得る問題です。
夜間頻尿は、睡眠の質を落とし日中の生活の質（ＱＯＬ）を落とします。また、命リスクも排尿回数に比例します。
原因もさまざまあり回数を減らすことも簡単には、行かない難しい問題です。
しかし日常生活の中で尿ケアを取り入れ尿意に振り回されることなく尿意コントロール・膀胱コントロールができる身体にしておくことが大切です。
規則正しい生活を心がけ良い排尿ができる身体を目指すこと。
もしかしたら、心臓・腎臓の病気が隠れていることもあります。尿トラブルで困ったら歳だからとあきらめるのではなく自分の身体にしっかりと意識を向けて耳を傾け自分でケアしていきましょう。
広島市中区で尿ケアの啓発活動を行っております。
お困りごとなどございましたらお気軽にご連絡ください。
生活の質を落とすことなくいきいきと楽しい人生でありますように